初心者の株取引144回目(+7,327円)：10年間目で見て覚える天ぷら料理屋のお弟子さん

f:id:sucasamicasa:20191112173410j:plain

皆様こんにちは

日付変わりましたが更新を。はてなブログ書き込みや閲覧ができない時間があったのでタイミングを逸してしまいました。

コロナウイルス、シャレにならないくらい猛威を振るってますね。何で内陸の武漢が発生元なのか、蛇が原因とも言われているようですが、真意の程は分からないですね、なんてったって中国ですもの。。友人にWeChatしたいのですが、中国当局にマークされないか不安なので止めておきました。日本にも2人目の感染者が見つかったようですが、私みたいな外界から遮断されているクソ田舎に住んでいたらまあ安心なのかな、と謎の安心感に包まれている今日この頃です。

小話し
2020年の取引きについて
日経平均振り返り
本日の取引結果
マイルール

小話し

先日、ネットサーフィングに興じていたところ、面白い話題を見かけました。情報強者の皆様ならご存知かと思います。

ある天ぷらの料理がお弟子さんを10年間客前で天ぷらを揚げさせない、見て修行させる、という内容の話です。

40歳になるお弟子さんが師匠が天ぷらをお客さんの前で揚げる姿を【見るだけ】。テレビで紹介されたのか、師匠の調理を真剣な顔でじっと見つめる弟子の姿が【目で見て覚える10年】というテロップ入りでネットに出回っていますが、このキャプチャだけ見ると、【まじかよ10年ワロタ】と若干笑わせに来てる気がしてなりません。

弟子は１0年続けて一人前になるという事を一般的な企業に置き換えてみると、20代から10年と仮定し、30幾ばくか、役職に就いて組織を纏める油の乗った時期に差し掛かっているぐらいでしょうか。

出世スピードで考えると、10年で要職に就くということはさほど驚きません。天ぷらを客前で上げて提供する。お客さんと小粋なトークで場を和ませ、舌の肥えたお客は師匠譲りの天ぷらの味に舌鼓をする。やっぱり伝統あるいい店だなぁ、と思わせる。ここじゃないと味わえないのよ。と客を満足させる。

これが、一般的な企業の要職と同義であれば、【10年】という年月と【見るだけ】的な部分が際立ち本質があらぬ方向に独り歩きしている様な感じにも取れます。

師匠は

素材を見た瞬間にどう判断して揚げるかは10年かかる

と言っています。。

このコメントも火に油を注いでいるようで、仮想世界ではそんなわけないやろ老〇かよ！なんてひどい言われようです。

天ぷらは油の処理が大変で揚げた後床がべたつくのでほどんど作ったことがない素人なので想像できませんが師匠がそういうならそうなのでしょうか。。

まず、この情報だけを読んで、皆様はこの目で見て覚える10年間の修行、についてどう思われますでしょうか。

思いつく反応を纏めてみました。

修行の在り方について考える人

・修行の方法が非効率だよ論

・修行自体そもそも無駄だよ論

・寿司みたいに機械でやればいいじゃん論

・一緒に手とり足取り教えてあげる方法が伸びるんじゃないかな論

・ブラックじゃん論

・ただの説明放棄じゃん論

年数にこだわる人

・そもそも10年ってどこから出てきた基準よ論

・10年に拘らず、できる弟子はどんどん先に進めた方がいい論

・絶対にこんな修行10年もかからないよ論

・もっとその10年を別のものに使った方がいいよね論

・10年が長いって言ってるやつ天ぷらを過小評価してるだろ論

・普通に考えたら10年って一般的な企業で勤めてても普通の年数じゃね論

・弟子一人に10年掛けるってどれだけ非効率よ論

・失われた１０年論

時代の変化に敏感な人

・こんなの時代遅れだよね論

・職人って考えがそもそも古いよね論

・ＡＩに仕事取られちゃいそうだよね論

・こんなんだと誰も継ぎたがらないよね論

・これだから寿司といい駄目なんだよな論

・日本の悪習だよね論

味にフォーカスする人

・師匠と弟子の作った天ぷら食べ比べてみたいよね論

・こんなのアルバイトでも誰が揚げても味変わんないでしょ論

・10年も1年も味なんて大して変わらないだろ論

・見習いの天ぷらしれっとだしたらお客さん分からんだろ論

お弟子さんの境遇・気持ちを考えようとする人

・このお弟子さん、この修行方針についてどう思ってるんだろう論

・師匠が揚げてるの隣で見てるとき、何考えてるんだろう論

・揚げてる隣で見てるのって油で熱そうだよね論

・弟子はこれで辞めたらなんにも残らないだろ論

・なんにも身に付かないじゃん論

・幾らぐらいもらってるんだろう論

師匠を悪者と考える人

・低賃金で働かせたいだけだろ論

・弟子に抜かれるのが嫌なだけだろ論

・おれもやってたからおまえもやれの老〇じゃん論

額面通り受け止める人

・見るだけなんでしょ？ならやってみたいな論

・見るだけで給料出るならやりたいな論

額面通り受け止めない人

・裏ではめちゃくちゃ練習してるはずだよ論

・見てるだけじゃないだろ論

・ほんとうに見てるだけなのかな論

経営的な目線で考える人

・味は料理屋にとって機密情報だから教える事自体とんでもないことでしょ論

・老舗店ならではの特殊な顧客との信頼関係を築くために必要なんだよ論

・師匠の天ぷらを食べたい粋でいなせな顧客を弟子が作ってもＯＫ！と納得させるために必要な期間なんだよ論

・必要なのは天ぷら揚げるだけじゃないだよ論

・物事をもっと多面的に捉えなさい論

ブランドイメージを考える人

・10年間有名店で辛い修行した、という付加価値なんだよ論

・そこらへんのファミレスなんかと同列で議論してるんじゃねえよ論

・ブランドイメージ維持の為に必要なんだよ論

・のれん分けとか考えているんだと思うけど論

・客は見習いの天ぷら食いにきたんじゃないんだよ論

原価厨な人

・原価を考えると天ぷらってぼったくりだよね論

別の世界に生きちゃってる人

・○○って天ぷら料理屋オススメ論

・修行で調理した天ぷらは賄いになるのかな？論

・天ぷらあんまり好きじゃないなぁ論

・見習いが揚げた天ぷら、っていうメニュー作っとけ論

このニュースを見た視聴者＆ネット民の反応は結構批判的な内容が多かったことが推察されます。

私はニュースは見ていないので、ざっくりですがこう思いました。【このお弟子さん、この修行方法についてどう思っているんだろう？】と。ニュースでお弟子さんのコメントとかあったのでしょうかね？

だって、新入社員が定着しない、すぐ辞めてしまう、中小企業をはじめとして人材難が叫ばれる昨今、10年は頑張らないと業務上重要な、客前で天ぷらを揚げるという業務はさせないＹＯ、と言われていても、辞めずに続けているわけです。

やれ上司が合わないー、お局さんがー、同期がー、と人間関係に悩み、最悪辞めていく中、このお弟子さんは一人のじじいもとい師匠と10年向き合おうとしている覚悟とその事実があるわけです。

問いたいです。10年もほぼ毎日、同じじじい上司と一緒にいられますか？上司との人間関係がーとか言ってられない状況なわけです。だってこのじじい上司しかいないのです。じじいじじい不可避なのです。

よってお弟子さんは余程の信念というか覚悟を持っている、理由があるんじゃないか、と思うわけです。

当然正解なんてありませんが、要はお弟子さんがその修行方法は必要だＹＯ！と受け取っているのであれば、それでいいのではと思うわけです。

テレビで本件をどのようなニュアンスで報道したかは分かりませんが、テレビはシナリオがあり、作り手がどういう趣旨で映像化するか決めて制作します。ノンフィクションだって、同じです。作り手の意図というフィルターを通じて映し出された映像を見た時に、その意図に迎合するのか、いやまてよ、本質は何だろう？何がいいたいのだろう？と考えるのか？その力は養いたいものです。

まあ、価値観は千差万別、受け取り方も色々で正否は無いですが、私はそう思いました。