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部下から尊敬される上司が行っている、たった一つの方法、という意識高めな動画を見た感想

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皆様こんにちは

 

先日とある動画を見たのでチラシの裏程度に書き残したいと思います。

 

動画を見た第一の感想として、たった一つではないじゃん!と思いました。

 

便宜上キャッチ―なタイトルにしているのだろうと思うのでそこツッコむのは野暮ですが。


この動画、たまたま、あなたにお勧めです、的な感じで表示されたんです。


再生回数は500万越え。自己啓発セミナーの動画でここまでの再生数はなかなか見たことないですし、おまけにこの動画2時間もあるんです。気軽に見るのは敷居が高すぎ&長すぎです。

 


配信者の方ですが、多分見たことない方の方が少ないのではないでしょうか。この方です。 


部下から尊敬される上司が行っている、たった一つの方法

 
鴨頭嘉人(かもがしらよしひと)さんです。よく見かけますよね。

 

動画、広告でしつこいくらいよく見かけます。動画を見る前までの率直な印象は、

 

まぁなんとも胡散臭い

 

でした。故に今まで一度もこの方の動画は見た事はありませんでした。


しかし、思いました。2時間を超える動画を広告にしちゃうその自信。そして500万再生。なにがそんなに惹きつけるのか。ブログで言うスマニュー砲みたいなそういう類で視聴回数を伸ばしているだけなのか?見ずにして先入観で好き嫌いするはもったいない。さわりだけ見てみるか、と。


・・・・・

 

 

 

 

 

 



断言できます、非常に価値のある動画です。長さは全く感じさせません。正直これを無料で公開していることに驚くレベルです。食わず嫌いはいけないなと痛感しました。


事実、当該動画はとある企業の教育の一環として鴨頭氏を招きセミナーを行っている様子を動画としてアップロードされています。つまり企業側に報酬を受け取って話している内容を無料で公開しているということです。(講師料は300万円から!)

 

企業講演・企業研修実績


(株)JR東日本パーソネルサービス/コスモ石油(株)/(株)ベネッセコーポレーション/(株)バーガーキング・ジャパン/(株)三洋堂ホールディングス/ゴルフパートナー(株)/(株)NTTドコモ/警察大学校/アチーブメント(株)/チロルチョコ(株)/国際自動車(株)/日本郵便(株)

 

引用:鴨頭嘉人プロフィール・経歴 | 炎の講演家 鴨頭嘉人 公式HP(かもがしら よしひと)

 

一体どんな動画なのか?どう感じたのか?ここから長くなりますので、興味が沸いた方は目次からどうぞ(なるべくネタバレを避けてます)。

 

 

 

多くの人が悩んでいるのは人間関係。上司のコミュニケーションがその問題のカギを握る



以前グロービスクリティカルシンキングの講座についてブログに書きました。

 5manyendekabu.hateblo.jp

 
グロービスの基本的な考え方とこの方の主張は似ていました。それは



コミュニケーションは受け手がどう感じるかで決まる

 

ということが前提条件ということです。

 

コミュニケーションは発信する側が決めるのではなく、受け手がどう感じるのか、受け手がどう感じたかで内容の受け取り方は変わるのであって、決めるのは貴方ではないですよ、というわけです。自分だけで完結するのであれば相手は必要ないので。。

 

動画でも聴くというコミュニケーションに対し、自分が分かるではなく、相手がちゃんと聞いてくれてるー!と実感してもらって目的が達成できる的なことを仰ってます。自分がわかるだけではコミュニケーションの目的としては足りない、と言っています。

また

相手に刺さるコミュニケーション力を身に着けることで、組織全体の労働生産性を上げ働きやすい環境、働く活力が生まれる場を作り出す。それができない上司は存在価値がない

とまで言い放ちます(角が立たないよう笑顔で)。この部分も遠からず似通っています。この前提条件を自分を含めて、実践できている方にお目にかかったことはほぼ無いです。

 

特に組織をマネジメントする管理職の方は認識して改善すべき内容だと思います。コミュニケーションが苦手、とか言ってられないのです。そんな上司のコミュニケーションに振り回されるのは部下です。部下はもっと苦しんでいます。



なぜ部下が上司を信頼し尊敬できないのか。本音を語らないのか、ホウレンソウができない・しないのか、100%の力をだせないのか、人間関係に悩み辞めていくのか、愛社精神が育まれないのか、昇進意欲が希薄になってきたのか。。

この動画を見てその理由の一端と解決の糸口が分かった気がします。

 

鴨頭氏の経歴にも着目しました。

 


マクドナルドに20年以上もお勤めだったようです。バリバリ仕事ができる方と思料します。できる人オーラでてますもん。コミュニケーションの塊が歩いている感じです(?)

鴨頭氏のプロフィールや考察などはネットにごまんと出ているのでそこは本記事の要旨から外れるので割愛します。


マクドナルドはご存知の通り飲食業です。飲食業や小売業等のサービス業に言える事ですが、本質として



年齢も、性別も、立場が全く異なる人間を社員が何十人何百人も動かして、マニュアルによって最適化された業務システムを一人一人に浸透させ、チェーンストアというマスのパワーを武器に顧客に商品やサービスを買ってもらう、全方位型コミュニケーション能力と組織統制力が試される職種

だと思います。とりわけサービス業という職種は多種多様な従業員と顧客とのコミュニケーションの連続で避けて通れないと思います。

例外もあると思いますが、最前線で実績を挙げている企業は上記が徹底されていると推察します。

 

サービス業という人を中心とする現場で実績を残し、高い次元で積み重ねてきたから、コミュニケーションとは何か?が細胞レベルで浸透して実践を続けたことで、含蓄のあるトークができるのだと思いました。やってもらわないと仕事が回らないと。



動画を視聴する前に勝手に思い描いていた、宗教?洗脳?とかそういった類ではない経験と実績に裏打ちされたプロフェショナルのトーク、そう思いました。普通にコンサルじゃん、と。



そんなプロの考え方を無料で聞く事ができる。凄い時代になったものです。活用しない手はないです。

 

 

ビジネスセミナーにありがちな、【仕事】と【プライベート】で完全に分け隔てる話では全くなかった。


ありがちなのが、【これ、皆様のご家庭では、特に、奥様には絶対しないでくださいね!険悪な関係になります笑】的なやつです。仕事と家庭を切り離して笑いに替えるコンサルは少なくはありません。ビジネススキルなので家庭に応用することはそぐわない事は理解はできますが。

他方で、この方が動画で説明するコミュニケーションという概念は上司と部下というビジネスの枠にあてはめつつも、プライベートでも必要な普遍的な考え方を述べています。友人、カップルや夫婦、はたまた子育て、あらゆる場面で【意識して使える。使っていかなければならない】スキルです。

この部分も納得感があり、自分の中で刺さりました。早速嫁さんにも見てもらいました(長すぎるので30分ずつ)。為になったそうです。

 

相手の声にならない声を聞く(聴く)トレーニングを続ける事

 

動画でコミュニケーションスキルを磨くための具体的なトレーニング法が紹介されていたので、実際にしてみました。方法についてざっくり書くと



相手を観察して今何を思っているのか?心情を話し言葉吹き出し💭を作り、当てはめてみる

ということです。漫画やアニメでよくあるフワフワ、と吹き出しを相手に思い描く、ということです。注意点として話し言葉で考える、というのが重要になります。

 

動画中、上司が部下にコピーをお願いするシーンでこの吹き出しについて説明しています。

上司は部下にコピーをお願いします。

部下は、【わかりました】といいコピーを取りに行きます。

ここで上司は部下の後姿をみて洞察力を働かせ、彼の頭の上に吹き出しを作ります。



・・・・・


なんで、おればっかなんだよ。おれよりも新人社員がいるのに。


部下は【わかりました】しか言っていません。上司が洞察力を研ぎ澄まして状況や環境、表情や仕草、心情を読み取ろうと意識して勝手に予想しているだけです。



そして、上司はアクションを起こします。部下にこう言います。


上司:いつも会議の資料、君に頼むのなぜだか知ってるっけ?

 

部下:いや、、、分かんないっす。

 

上司:あーごめんごめん!ちゃんと言って無かったよね。田中君ってずーーっと、僕が会議やるときに資料、作ってくれてたよね。そんときの、ホッチキスの留め方、の角度、であったり、あとは書類の揃え方、であったり、あとは抜けてるページが無いかの確認だったりというふうに、会議に出ているメンバーの生産性を絶対に下げないようにいつもやってくれているという信頼が、もう二年積みあがってるんだよね。で、いま会議の直前なんで、すごくそういう風に、信頼できる人に仕事を任せるって俺にとって大事なのね、だから田中君にいつも、書類任せてるんだよ。分かってくれる?

 

こういった言葉は上司が部下の声にならない声を聞こうとしない限り出てこない、と鴨頭氏は述べています。部下である田中君は【わかりました】と言っているので、表面上のコミュニケーションは成立しているからです。

 

仮にその考えが的を得ていなくても、少なくとも田中君は【なぜ上司は自分にこの仕事を任せるのか】という点に納得感を持って仕事ができますし、上司に【自分の気持ちを察しようとしてくれている】というポジティブな気持ちは芽生えるはずです。そして、【上司がそこまで言ってくれるんだから、その想いには応えないとな】とプラスの力が働くかもしれません。


でもまあ、こんなこと言う上司はそうそういないでしょう。額面通り部下の【わかりました】という言葉を受け取って終わりです。仕事をやってくれさえすればそれでいい。だから部下が抱える本音や問題の本質に気付いていない。やる気の低下した部下の本音に上司は気づいてあげられない。上司は職場を働きやすい環境へ作り、部下の労働生産性を上げることが責務なのに。
 

 

 

レーニングを行うことで相手ファーストの考え方を無意識にするようになった


従来のコミュニケーションのロジックは自分が言いたい/聞きたい事は・・と【自分に視点を置く】事が常でした。相手の声にならない声を聞こうと意識することで自然と相手が言わんとすることは何だろう?と【相手の視点】をスタートに置き考えるようになりました。

 

 

上司に認めてもらえることは部下にとって、当の上司がおもうよりも嬉しいものです。またその上司の言葉には力があります。言い方は乱暴ですが、友人から【お前しっかりしろよー】と言われるのと上司から言われるのでは重さが違います。

 

残念ながら自分の言葉には力があることに対し無自覚な管理職の立場の上司も少なくなく、酷いケースではその言葉の力を悪い方向に、所謂パワハラに利用してしまいます。


上に立つ人はその力に対し意識と責任をもってポジティブな方向に使う必要がある。声にならない声を聞くこと、ポジティブなトレーニングだと解釈しました。

 

レーニングの最終目標は相手の声にならない声を聞けるようになることではあるけれども、相手の気持ちを深く考えるように意識付けをする癖をつける事も意識づけることができるトレーニング法だと思いました。

 

 

相手を受け入れる事、すなわち承認意欲を満たしてあげることが必要

 

 

がんばれ、では人は頑張れません。しかし、平気でがんばれ、がんばろう!と励ます?上司は少なくはありません。頑張れと言われて頑張れるのであれば苦労はしません。頑張れる気持ちにさせるのが上司の責務であり、その気持ちは承認意欲を満たしてあげる事だと当動画では説明しています。

 

その方法についても段階に分けて詳しく説明していますが、上述したように、仕事以外の人間関係でも大いに役立つ部分なのでぜひ意識して磨いていきたいと思いました。

 

 

気になる点もいくつかあった

 

 

気になる点も書いておきます。

 

マクドナルド言い過ぎかな

 

確かに鴨頭氏のマインドはマクドナルドで培われたのかもしれません。こういう人を育てられるシステムは凄いです。しかし、マクドナルド、という単語を聞いてイメージするのは十人十色だと思います。万が一ネガティブな印象を持っている場合、受け手によっては氏の言葉はバイアスがかかり刺さりにくいのでは、と感じました。

 

最後のトークは刺さらなかった


話が出来過ぎで、心に響きませんでした。私は最後のトークが無くても十分プラスになったと考えていたので、その熱が若干冷めてしまいました。正直要らないかな・・・と思いました。

 

仕事ができる経営者型の人間にはこのスキルは刺さらないのでは

 

部下を信頼を勝ち得るものは【異なる価値観を受け入れること】【体全体で聞くこと】【承認欲を満たしてあげる事】を軸に話されています(もっと具体的かつ深い説明ですが)。

 

しかし中には声にならない声を自身で聞き自己解決でき、自分の感情を整え高みに置ける極めて自己肯定感が高い人間もいます。本動画はマジョリティであるワーカー気質の人をスポットを当てているような気がします。

 

組織全体の労働生産性向上を考えるのであればやむを得ないとは思いますが、天才肌の経営者型タイプの人間は往々にして部署のエースであったり全体コミュニケーションのキーパーソンだったりします。凡人にとってはその辺に関連するコミュニケーションスキルも知りたいなと思いました。

 

さいごに

 

 

総評して、非常に為になる動画であると思います。1日30分ずつ分けて見ても良いかもしれません。グロービスでの学びに引き続き自分のコミュニケーションについて考え方を見直す良いきっかけになりました。

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