歩み値とは:攻守の勢力図を知る!
皆さまこんにちは
最近フォー、にはまっています美味しいですよね、フォー。
今日は歩み値について少し説明したいと思います。
歩み値は板と関連性がありセットで覚えておくと良いと思います。
板については過去説明したので、そちらをご参照下さい。
板でも説明したのですが、株の売買には攻めと(買い)/守り(売り)の流れがあります。その一つ一つの売買の履歴を追う事ができるのが、歩み値です。実際に見てみます。
・緑枠は約定した時刻を表します。
約定時刻に規則性が無いか、という点は個人的に確認します。
・黄色枠は売買が成立した株数、つまり出来高を表します。
【出来高が多い】ければ、取引が活発で、賑わっている銘柄ということになります。値動きも活発で、その分売買もしやすくなります。指値注文も通りやすくなります。
【出来高が少ない】のであれば取引が少なく、歩み値はスカスカになります。取引が少ないということは売り手と買い手が少ない、若しくはアンバランスになる為、値動きも無く、指値売/買も約定しないケースが殆どです。
出来高は銘柄の注文/人気バロメーター的なものだと思うので、わたしは毎日チェックしています。
・青枠は約定、つまり売買が成立した値を表しています。
歩み値を見てみると、値が緑色、白色、赤色と変化しているのが分かります。
これは
緑色→売り注文
白色→前の注文と同じ
赤色→買い注文
という意味です。
上の歩み値だと、10:58:30の100株買いから
ずっと白色表示になっていますね。これはその後連続して買い注文を約定させた、ということになります。
上の歩み値をぱっと見たとき、この株はどういう気配だと思われますか?
攻め手(買い)が勢いがある?それとも守り(売り)に勢いがある?
この一部だけを切り取ると、買いが攻勢であると思います。途中1000万円を越える大口の買いが3件も入っています。
(292,900株/286,600株/150,000株)これはもう、売り手にだまれ、と言わんばかりの札束攻撃です。
自分がいつ買えばいいか、と考えるのであれば、こういった買いが続き、かつ大口が
買い圧をかけた時に続くべきだと思います。
小口投資家の1人の力では値を動かす力はありませんが、大口投資家で有れば、流れを大きく変える力(札束)を持っているからです。
但し、いくら買いが厚いからと言ってそれがずっと続くとは限りません。
板を見て、売りと買いがどうなっているのか併せて確認する必要が有ると思います。
では下の歩み値はどうでしょうか?
先程とは打って変わって、赤色(買い)と緑色(売り)が交互に発生していて、
出来高もトントンな感じです。これを俗に言う【もみ合い】と言います。
攻めと守りが拮抗している感じです。
こういう時は、個人的にはエントリーしたくないです。理由は値動きがどういう方向にいくのか分からないからです。
ではこれはいかがでしょうか。
66円と67円の値幅でもみ合っているところで、
突如1,182,400株の買い注文が入ります。
金額にしたら約8,000万円です。。。大口も大口ですね。。
そして一気に67円の枠を食べて、68円になりました。それに続くように小口の買いが続きます。
実際は出来高が多い銘柄は売りと買いが結構な速さで取引されるので、悠長に見ていられない事が有るかと思いますが、板と歩み値の読み方が分かれば攻守の流れが見えてきて、いつエントリーすれば良いか判断材料となるのではないでしょうか。
蛇足ですが、出来高が低い歩み値はこんな感じです。
この場合取引は活発では無く、指値売り買いが全然できない、大口/機関投資家もいないので魅力が薄い感じになってしまいます。
格言:出来高は株価に先んずる