アイルランド留学あれこれ【おすすめの都市は?】
皆さまこんにちは。
過去2回に渡ってアイルランド留学について主観バリバリで書きました。
今回は、アイルランド留学するならどこの都市がオススメなのか?について経験者の立場から主観的な見解でざっくりと書きたいと思います。
留学場所はどこがおすすめ?
ダブリン、その他地方都市に分けられます。
ダブリン
アイルランドの首都です(知ってますね)。アイルランドの国内ではそれなりに栄えており、都心部なら歩いて回る事も出来なくはなく、生活にはまあ困らないともいます。
街並みは歴史深く、テンプルバーに代表されるアイリッシュパブ文化を堪能するにはもってこいだと思いますが、留学生に限らず、移民、観光客も多い為ビジネスライクな印象を受けます。あとアイルランド観光のおすすめスポットは西側に集中している為東側に位置しているダブリンは若干国内旅行にデメリットがあります。ダブリン自体歴史的な建造物の宝庫なので観光スポットが無いわけではないですが。。
また、クラブやスポーツバーの台頭もあり、伝統的なアイリッシュパブやホスピタリティ溢れるアイルランド生活を堪能したいのであれば、地方都市がオススメです。食べ物も日本食のお店ははあることはあります(味と値段は・・)、移民の影響で、中華系の食材は割と簡単に手に入ったりします。
大学についても、世界大学ランキングでも上位に食い込む名門校、トリニティカレッジもあり、教育水準も高いと言えます。語学学校もたくさんあります。特に大学付属の語学学校がある為、語学力が要件に満たない学生でもファウンデーションコースを修了すれば、大学に入学/編入ができる点も進学を目指す方にはメリットです(アイルランドの大学入学難度は高めです)。
反面、アイルランドでは1番人気の留学先なだけに、中華系や日本人留学生もかなり多く、アイルランドに留学したつもりが気づけは中国に留学していた、なんてとにもなりかねないので、学校選びは注意が必要です。大学進学ではなく、語学留学程度であれば、クラス分けで、能力が低いと判断され、下のクラスに放り込まれてしまえば、まずアジア人のクラスになること必至です。
日本人同士のコミュニティは確かに居心地は良いかもしれませんが、留学ではかなりのデメリットだと思います。それだったら日本でも出来ますので。
治安は都会だけあって、安全とは言い難いです。観光客の多いCity Centreは問題は無いですが、スラムや郊外は明らかに危険な雰囲気をプンプン漂わせており、特に夜間での女性の独り歩きは気を付けたほうが良いレベルにあると思います。
わたしも留学中に友人が郊外の住まいの近辺で後ろから殴られ財布を盗まれるというガクブルな事件に遭遇していました。生活に慣れてくればここは気を付けたほうがいい、と分かるので過度の心配は不要だと思いますが。日本に比べて危機管理意識は高めに持った方が良いです。
住まいはトリニティカレッジでは寮があることはありますが、大学から結構離れており、住まいは郊外になると思います。が、上述した郊外は割と治安が宜しくないので、シェアハウスや居を構える際には事前にここは危ない/危なくない等の情報は通学予定の学校に問い合わせておく、もしくは最初の1カ月はホームステイし情報を集める等、事前に準備していた方が良いと思います。異国の地での引越しは非常に面倒なので。因みにダブリンの地区は数字分けされていますが、偶数地区は比較的治安が良い、と言われていました。参考まで。。
出典:Dublin Postal Code Map - IrishTourist.com
個人的にはアイルランドに余程の思い入れが無いのであれば、ダブリンを留学先に選ぶのであればイギリスの都市圏へ留学すればいいような気もします(こんなこと言ったらアイルランド人に怒られそうですが)。但し、ポンドになるので物価は高くなります。。
・総評
・娯楽や便利さをもとめるならダブリン。
・どんな目的の留学にもマッチする。
・留学生多い(移民も多い)。
・大学進学を目指せるファウンデーションコースの有りの語学学校有。
・アイルランドのホスピタリティを堪能したいのであれば地方都市が良い。
ダブリン以外
私見ですが、大学(語学)留学ならコーク・ゴールウェイ・リムリックがメジャーだと思います。
規模で言えばコーク>リムリック>ゴールウェイです。
コーク(ダブリンから車で約3時間)
リー川を周囲に街が栄え山の傾斜に立ち並ぶ歴史ある建物群は中々見ごたえがあり、色彩豊かな建物も数多く見る事ができます。
ダブリンより西側に位置する第二の都市ですが、ダブリンよりその規模はガクッと落ちる印象です。都心部はコンパクトで歩いて回れる規模です。田舎さを残した都市でわたしは好きな街でした。
衣食住に困らないと思いますが、日本食に関しては期待はできないと思います。またダブリンから結構な距離なので、気軽に遊びに行くのは難しいと思います。田舎暮らしに耐えられない!という方はダブリンがオススメです(いうてダブリンもまぁ・・という感じですが)。
アイリッシュパブについては歴史あるパブが沢山あります。ダブリンに比べて、フレンドリーですが、アジア系は往々にして、好奇な目に晒されます。一方で現地アイリッシュの目に留まり、どこから来たんだ?トークに始まり、仲良くなれることはありますが、行きつけのパブを見つけて通うようになるまでは中々現地民と絡むのは難しいかな、と個人的には思います。
大学に関しては都心部に国立のコーク大学があり、教育水準については国内でも呼び声は高いです。但し、留学生の受け入れに関しては当時の印象では融通が利かず、入学難度は色んな意味で結構高めだと思います。条件を満たした人で入りたい人が入ればいい、というスタンスに感じられます。
留学生はやはり都心部のダブリンに集中し、コーク自体のその立地から留学生が少ないので学ぶ環境は非常に良いと思います。日本人でアイルランドを留学先に選び、かつ地方都市のコークを選び、また入学難度の高いコーク大学を選ぶ変わり者な日本人に出会う事は中々無いはずです。
また世界中に散らばる中華系の方々もコークでは割と少ない印象です。語学学校は数多くはないですが、大学付属の語学学校もあり日本人の受け入れ実績のある学校もあるので問題無いと思います。
但し、ダブリンの大学付属語学学校のようにファウンデーションコースは無いので、語学学校から大学へ入学/編入はできません。この辺りがコーク大学の入学難度を上げている要因ではあります。
英語訛りについても留意すべきです。アイルランドはそもそも英語訛りがひどく、西に行くにしたがって何をしゃべっているのか分からないレベルにまで訛りがすさまじくなるので、コークについても同様でその点は注意したほうが良いかもしれません(ダブリンを選んだところで訛りに関しては御察し下さい、なのではありますが。わたしはアイリッシュ訛りは好きです)。
治安に関してはダブリンと比べて規模は小さいですが、注意する点は同様かと思います。人通りの少ない夜道は避ける、危険な箇所には行かない、等自衛をすれば問題はないかと思います。アジア系は若干浮きますが、早朝のマーケット等でも気さくに話しかけてくれたりもするので人も優しい印象があります。
街の雰囲気や、規模、勉強に集中できる環境が整っているコークは大学進学を目指さないのであれば個人的に一番お勧めしたいです。
・総評
・第二の都市だがダブリンより規模がガクッと落ちる。
・日本人留学生は少なめだが観光客は多い。
・景勝地等のアクセスはダブリンより手軽。
・大学進学を目指せるファウンデーションコースは無い。
リムリック(ダブリンから車で約2時間)
出典:O'Connell Street, Limerick - Wikipedia
アイルランド第三の都市です。上述した都市よろしく、シャノン川に面した都市を構成しており、若干の傾斜のある地形に家々が建ち並んでいます。郊外にはショッピングセンターもあり、衣食住には困らない規模にあると思います。
見どころと言えばジョン王の城でしょうか?近代化が進んでいる街の印象を受け、都心部に見どころは多くはないです。後述するリムリック大学の規模も大きいためか、若者が多い印象です。スラムも目立ち、アジア系が目につきます。
治安に関しては、昼と夜とでは印象が事なり、危険そうな匂いがプンプンするブロックも結構あります。アイリッシュパブよりスポーツバーやクラブに押され気味な印象で、伝統を重んじる感じはあまり感じられないと言えます。
大学に関してはリムリック大学が郊外にあり、結構な学生数と留学生の受け入れ体制が整っているので、大学進学を考えている方にはお勧めだともいます。特筆すべきは日本語学科があるので、日本人に興味のある学生も多く、それに準じたSociety(クラブ活動)も豊富で、ネイティブの友達を作れる可能性も非常に高いと思われます。
大学からCity Centreまでバスで10分程度。私立語学学校はCity Centreに集中している為、他の地域と異なり、郊外→大学付属語学学校、都心部→私立語学学校の構図になっています。
大学の関係上、日本人留学生も少なくはないので、自制心を持って留学生活を行わなければ日本語漬けの暮らしになりかねないと思います。大学付属の語学学校はファウンデーションコースがあり、修了すれば大学に入学/編入ができます。
住まいについては、On/Off Campusのドミトリーが沢山あるので、大学付近で寮暮らしやシェアハウスも可能です。
ダブリンへのアクセスはバス・鉄道・飛行機(シャノン空港)があり西側も東側も行き来しやすい利便性はあると思います。
・総評
・第三の都市で都市化が進む。
・日本人留学生は多め。リムリック自体の観光スポットは限られる。
・西側のアクセスは手軽だが日帰りは難しい。
・私立語学学校は都心部、大学付属語学学校は郊外にある。
・大学進学を目指せるファウンデーションコースがある。
・大学が郊外にある為、キャンパス内外の寮やシェアハウスが豊富。
ゴールウェイ(ダブリンから車で2時間半)
アイルランド第四の都市、というよりかは街と言った方が良い規模です。ゴールウェイ湾を望む港町といった感じで、史跡や歴史ある街並みを望むコンパクトな街です。
正直なところ、留学候補には当時選んでいましたが、実際は旅行で訪れただけなので、詳しくは分かりませんが、教育で言えば大学は歴史あるアイルランド国立大学ゴールウェイ校が街から少し離れた所にあり、また日本人受け入れ可能な語学学校も多いので、語学留学には差し支えないと思いますし、アジア人的な要素はここまでくると皆無に等しいです。
ホストファミリーなんかも現地民でホスピタリティがるとも当時聞いていましたし、素朴なアイルランド生活を満喫するには良い場所なのではないでしょうか(娯楽性を考えるとあれですが)。
一つ注意する点としては、大学付属の語学学校にはファウンデーションコースは無く、進学を考えている場合は入学難度は高いと思われます。
アイルランド西部とのことでダブリンへの移動は電車かバスになりますが、電車でも2時間以上掛かるので、ちょっとダブリンまで、と休日遊びに行くのは一苦労です。しかし、西側には多くのランドスケープがあり、古き良きアイルランドの景観を楽しめるスポットが数多くあります。特にアラン諸島やクレア州にあるモハーの断崖、カイルモア修道院やアッシュフォード城はアイルランドへ訪れたら訪れるべきスポットだと思います。ゴールウェイから比較的アクセスも良好です。古き良きアイルランドを堪能したい方はゴールウェイへの留学も有りかと思います。
出典:Kylemore Abbey & Victorian Walled Garden , Connemara | Good Food Ireland
・総評
・第四の都市でコンパクトな街。
・観光客で賑わう。
・西側のアクセスは非常に良い。逆にダブリンから遠い。
・大学進学を目指せるファウンデーションコースは無い。
・アイルランドのホスピタリティを感じたいのであればここでのホームステイはオススメ。
他留学候補地には第五の都市、スライゴ―等も有りかと思います。旅行で訪れただけですが、日本人と思わしき人は皆無でした。語学学校にも当時問い合わせましたが、学校に1名とかそういうレベルとの返答でした。情報不足につき紹介しませんでしたが参考まで。
上述した都市以外でも語学学校はあるので、人と違った留学がしてみたい!という方は検討する余地があると思います。多分日本人全然いない語学学校は沢山あると思います。そもそもアイルランドに留学している事態人と違う感ありますが。。
まとめ
・留学先の候補は首都ダブリンと他都市に分けられる。
・他候補は、コーク、リムリック、ゴールウェイ、スライゴ―。
・街の規模はコーク>リムリック>ゴールウェイ>スライゴ―。
・西側は訪れるべき自然のスポットが盛りだくさん。
・アイルランドのホスピタリティを体験するのであれば西側の地方都市がオススメ。