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走れメロス を読んだ感想は違和感だらけだった話【太宰治】

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みなさまこんにちは。

 

2週間に及ぶ海外出張を終え、帰国致しました。当初は3、4日と思っていたのが色々と事情があり伸び伸びの結果となりました。

 

久しぶりにブログを書きますが、株の事はまた後回しになります。 実は走れメロスを読んだ感想を書きたい、と思いまして。。

 

 

 

走れメロス』(はしれメロス)は、太宰治の短編小説。処刑されるのを承知の上で友情を守ったメロスが、人の心を信じられない王に信頼することの尊さを悟らせる物語。

 

走れメロス - Wikipedia

 

Wiki先生が仰る通り、メロスは正義感があり、決してあきらめない。そして、邪悪な王すらも改心させてしまうほど、友情に厚く、約束を守ろうとする義理堅い、まさに漢の中の漢である。

 

本作を初めて読んだ中学生当時はそのように思っていました。

 

海外出張中に著名人の短編集を読み漁っていたところ、十数年ぶりにこの作品と再会しましたが、ところがどうして、ツッコみどころ満載な話であることに気が付きました。

 

野暮な話ではありますが、ツッコみポイントを今回書いていきたいと思います。

 

目次

 

 

主要登場人物

 

メロス

 

どんなひと?

 

牧人。羊と遊んで暮している。邪悪に対しては、人一倍に敏感な正義感あふれる男。単純な男(文中)。政治には疎い。

 

メロスの妹

 

どんなひと?

十六の、内気な妹。律気な一牧人と近々結婚予定。結婚式も間近か。

 

セリヌンティウス

 

どんなひと?

 

メロスの竹馬の友。シラクスの市で、石工をしている。

今回メロスに人質に指名されちゃう不幸な人

 

フィロストラトス

 

どんなひと?

 

セリヌンティウスの弟子。全裸で走るメロスを説得する人

 

暴君ディオニス(王様)

 

どんなひと?

 

人間不信で身内や市民を殺している。

 

ツッコミポイント

 

 

なぜか買い物と友に会いに街を訪れたのに気が付けば単身城に殴り込みにいっている。

 

メロスは妹の晴れ舞台に花嫁衣装や結婚式の御馳走を買いに、はるばる市にやって来たわけです。そして買い物も済ませ、竹馬の友であるセリヌンティウスとの久しぶりの再会も楽しみにしていました。

 

が、都の様子が何やらおかしい事に気が付きます。活気が無く、どこか寂し気。ここでなぜかメロスは不安になってきます。若い衆に聞いても答えない。老爺に会い、語勢強めで質問したが答えなかったため、メロスは両手で老爺のからだをゆすぶって質問を続けるのです。いや、おじいちゃん可哀そうでしょ。。


老爺は、周りに聞こえないように、ひそひそ話でこう答えるのです。

 

「王様は、人を殺します。」

 

聞いて、メロスは激怒した。

 

「呆あきれた王だ。生かして置けぬ。」

 

メロスは、単純な男であった。買い物を、背負ったままで、のそのそ王城にはいって行った。

 

いやいや、展開が急すぎます。そもそも正義感が強いとかいうキャラ設定ですが、メロスの目的は買い物と親友との再会なはずです。そこまで首を突っ込む必要性があるのか甚だ疑問です。しかも文中でしっかりと単純な男とか言われる始末です。

 

メロスは怒り、城へ向かいます、が、あっという間に門番に拘束されます。でしょうね。

 

おまけに調べると懐からはなぜか短剣が出て来きます。その短剣で一体何をするつもりだったのでしょうか?

 

短剣なんかでできちゃったもんで、さらに騒ぎが大きくなる始末。妹の晴れ舞台に都に買い物に行ったのに気づけは懐に短剣を携え、王様へ殴り込みに行く。正直冒頭部分を読んだらメロス、ただのヤバい人です。

 

捕らえられてもなおメロスは強気です。なぜ民を殺すのか!?許されない!と。

 

王様の所業は人を信用できなくなった事から端を発しています。その点は深くは書かれていません。

 

その割には王様、短剣持って殴り込みに来る無礼な変人に対し、しっかりと応対し論破したうえで、磔の刑を命じようとします。

 

強気なメロスはこう言い放ちます。

 

「ああ、王は悧巧りこうだ。自惚うぬぼれているがよい。私は、ちゃんと死ぬる覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、――」と言いかけて、メロスは足もとに視線を落し瞬時ためらい、「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日間の日限を与えて下さい。たった一人の妹に、亭主を持たせてやりたいのです。三日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、ここへ帰って来ます。」

 

短剣まで持ち込んで、捕まって詰問を受けてもなお、命乞い等するか!とか威勢のよいことを言っておきながら、次の瞬間、処刑までに三日間の日限を与えて下さい、などと威勢の良さはどこへいったのか【与えて下さい】【やりたいのです】【帰って来ます】などとお丁寧語の願いベースでしっかり命乞いしています。メロス、情けなさ過ぎです。。

事前承認も無しに親友を人質に提供するトンデモ展開

 

当初の威勢はどこに行ってしまったのやら、人を信用できなくなってしまった王様に命乞いなどするか!といいながらしっかり3日間の命乞いをするメロス。しかし、王様はメロスの言う事を信用できません。そりゃそうです。

 

普通の人間ですら信用できないのに、よく分からない地方の〇ち狂った田舎者が短剣持って王様に怒鳴り込んできて信じてくれって言う方が無理な話です。

 

そんな埒の空かない状況を打開すべく、鬼畜メロスはにわかに信じがたい事を言い放ちます。

 


「そうです。帰って来るのです。」メロスは必死で言い張った。「私は約束を守ります。私を、三日間だけ許して下さい。妹が、私の帰りを待っているのだ。そんなに私を信じられないならば、よろしい、この市にセリヌンティウスという石工がいます。私の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。私が逃げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰って来なかったら、あの友人を絞め殺して下さい。たのむ、そうして下さい。」

 

 

なんと、竹馬の友であるセリヌンティウスを人質に差し出すとか意味不明な事を言い始めます。なにが、よろしい、だ。

 

おまけに帰ってこなければ絞め殺せと。何殺し方まで注文しとんねんと。全く言っている事が意味不明です。

 

そして王様はこう言います。

 

「願いを、聞いた。その身代りを呼ぶがよい。三日目には日没までに帰って来い。おくれたら、その身代りを、きっと殺すぞ。ちょっとおくれて来るがいい。おまえの罪は、永遠にゆるしてやろうぞ。」

 

王様、意外にノリノリです。因みにセリヌンティウスはまだ登場していません。

 

そんな余裕な王様の様子にメロスは悔しくなり、地団駄を踏みます。事前了承無しで、自分で親友を人質として勝手に提供しておきながら、王様が結構乗り気だったら今度は悔しくなるってメロス激ヤバすぎです。


竹馬の友、セリヌンティウスは、その日の深夜に、王城に呼び出されます。正直、すみません、おれ何かしましたか?状態でしょう。

 

暴君ディオニスの面前で、佳き友と佳き友は、二年ぶりで相逢うた。メロスは、友に一切の事情を語った。セリヌンティウスは無言で首肯き、メロスをひしと抱きしめた。友と友の間は、それでよかった。


何と二年ぶりにあった友人を事前了承なしで、人質として提供し、事の顛末を説明を聞いただけでセリヌンティウスも納得しちゃいます。そして抱きしめあう。多くは語らずとも友であれば理解してくれる、二年も会ってなくても、、それでいいのです。

 

 

 

 

ってなるかい!!

 

そもそも、メロスは父と母を亡くし、妹しか身内はいません。妹は花嫁として幸せな結婚生活が待っているはず(そもそもその準備でメロスは都にきたのだが)。多分消去法で言ったらセリヌンティウスしかいない、そうなったんでしょうね。メロス、サイコパスです。

 

メロスは、すぐに出発した。初夏、満天の星である。

 

決意を胸に、メロスは旅立ちます。お馴染み、メロスがついに走るのです。

 

一方セリヌンティウスはというと、

 

 

 

 

 

セリヌンティウスは、縄打たれた。

 

 

 

この一文でついに移動中の機内で笑ってしまいました。笑わせに来てるんですか?

 

セリヌンティウスの一日を回想してみましょう。友達が久しぶりに都にくるらしいで。どうやら買い物のついでに遊びにくるらしい、、、、なんかメロス遅いなー、用意したお酒やご飯も冷めてきたわ、、、しょうがない、お風呂入っとこ。いやいやメロス遅すぎやろ、、、もう夜やで。。来るとか言って結局来なかったな、、もう寝るか、、、え!?なんですか?痛いっ!!え!?城に来いって!?メロス?メロスがなんかやったんですか!?

 

ってあれよあれよと捕まって、なんか人質にされてて、縄でシバかれるんですよ!?

 

 

タイムマネジメント力に乏しいメロス

 

 

親友を人質にしてから初日、メロスは一睡もせず、十里先の村へ走り続けます。そして村へ到着したのは、翌日の午前でした。タイムリミットまであと3日。

 

ふらふらのメロスをみて、兄の仕事を代わりにしていた妹は驚き、そうして、なぜかうるさく兄に質問を浴びせます。しかし、メロスは言いません。

 

そりゃそうです。買い物の為に出かけたはずなのに、短剣持って王様の所に殴り込みに行った上に、2年も会っていない親友に了承なしで人質にして帰ってきた、なんて口が裂けても言えません。

 

「なんでも無い。」メロスは無理に笑おうと努めた。「市に用事を残して来た。またすぐ市に行かなければならぬ。あす、おまえの結婚式を挙げる。早いほうがよかろう。」

 

ちょっとかっこつけるメロス。頬をあからめる、妹。なんじゃそりゃ。

 

そんなメロスは結婚式の前準備をするも、眠たくなって寝てしまいます。

 

そして起きたらもう夜でした。

 

もう1日目の半分を使っちゃいました。なんかこう、妹とかに大事な用があるから起こしてくれ、とか言えないのでしょうか?人の命が掛かっているという緊張感が無さすぎです。縄で打たれているセリヌンティウスが可哀そ過ぎます。

 

そして、幾ばくも時間の無いメロスは、結婚式を明日にしろ、とむちゃくちゃなことを言い始めます。花婿も、いや準備できてないし勘弁してくれと言いますが、メロスも必死の形相なんでしょうね、結局この議論は夜明けまで続きます。殆ど何も進まず1日目が終了しました。


結局、花婿側が折れて、2日目のお昼に結婚式を行う事としました。

 

大雨が降る悪天候の中、結婚式は行われました。恐らく参列者も【こんなクソ天気悪い日に急に結婚式を行おうなんて言い出した〇カ野郎は誰だ】と思ったに違いありません。

 

そんな〇カ野郎のメロスは親友の命が失われそうになる切羽つまった状況にさぞかし不安と戦っているだろう、と思いきや、王との約束を忘れて楽しんでました。

 

結婚式は夜通し行われます。あと1日あるので、頑張ればメロスは都に間に合います(デッドラインは3日目の日暮れ)。

 

メロスもさすがに思い出したのか、村で皆と生涯暮らしたかった、等と思い始めます。しかし、約束を守る為に出発を決意します。

 

ところが、メロスはここにきて、ちょっと寝てから出発しよう、等と言い始めます。危機感無さすぎです。結局この判断が大きな災いを招きます。

 

 

 

 

 

羊小屋にもぐり込んで、死んだように深く眠った。
眼が覚めたのは翌る日の薄明の頃である。

 

メロス、またもや凡ミスです。3日目の明け方になってしまいました。

 

南無三、寝過したか、いや、まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う。きょうは是非とも、あの王に、人の信実の存するところを見せてやろう。そうして笑って磔の台に上ってやる。メロスは、悠々と身仕度をはじめた。

 

しかし、結構余裕なメロスです。セリヌンティウスが拷問を受けもしかしたら亡くなっているかもしれない、そういう事は考えません。

 

私は、今宵、殺される。殺される為に走るのだ。身代りの友を救う為に走るのだ。王の奸佞邪智を打ち破る為に走るのだ。走らなければならぬ。そうして、私は殺される。若い時から名誉を守れ。さらば、ふるさと。若いメロスは、つらかった。幾度か、立ちどまりそうになった。えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら走った。

 

もう、自分の行為に酔いしれています。そもそも結婚式の買い物に行くついでに王様へ喧嘩を売った(短剣を持って)メロスの無計画さが招いた事態で、よくよく考えたらカッコよくもなんともないです。

 

そんなこんなで、メロスは走り始めます。

 

まっすぐに王城に行き着けば、それでよいのだ。そんなに急ぐ必要も無い。ゆっくり歩こう、と持ちまえの呑気のんきさを取り返し、好きな小歌をいい声で歌い出した。ぶらぶら歩いて二里行き三里行き、そろそろ全里程の半ばに到達した頃、降って湧わいた災難、メロスの足は、はたと、とまった。見よ、前方の川を。きのうの豪雨で山の水源地は氾濫はんらんし、濁流滔々とうとうと下流に集り、猛勢一挙に橋を破壊し、どうどうと響きをあげる激流が、木葉微塵こっぱみじんに橋桁はしげたを跳ね飛ばしていた。彼は茫然と、立ちすくんだ。

 

メロスの行動の端々に見えるのは、その無計画さです。命のやり取りをしている人間の所業とは思えない行動です。ギリギリになるまでアクションを起こせない私とは訳が違うんです。

 

自分の所業に酔いしれるメロス

 

 

メロスは濁流の川を奇跡的に泳ぎ切ります。しかし、陽は西に傾きかけている、すなわち友が処刑される時間が迫っているということです。

 

川を渡り、峠を登り切った所で今度は山賊が出ます。王様からの刺客でしょうか、メロスはこれを何とかいなします。山賊と対峙する際に

 

「気の毒だが正義のためだ!」

 

等と訳の分からない事を言い己の行為を正当化します。

 

しかし、なんとか山賊を振り切り峠を下りきったところで、メロスはついに力尽きます。

 

ああ、あ、濁流を泳ぎ切り、山賊を三人も撃ち倒し韋駄天いだてん、ここまで突破して来たメロスよ。真の勇者、メロスよ

 

これ、メロスの言葉です。何が勇者メロスだ、と。色々理由をつけて、私はよく頑張った、もう諦めてもいいだろう、私の友セリヌンティウスよ、とか言っちゃいます。私がセリヌンティウスだったら【ちょ何諦めてんだよこの〇カたれが!】と言うでしょう。

 

ここから先のメロスの自己弁護はツッコミどころ満載なのでぜひ皆様の目で見てほしいです。

 

水を飲んで復活するご都合主義のメロス

 

肢体を地面に投げ、あきらめの境地であるメロスですが、水の音を聞き元気がみなぎってきます。

 

水が流れているらしい。よろよろ起き上って、見ると、岩の裂目から滾々、何か小さく囁ささやきながら清水が湧き出ているのである。その泉に吸い込まれるようにメロスは身をかがめた。水を両手で掬すくって、一くち飲んだ。ほうと長い溜息が出て、夢から覚めたような気がした。歩ける。行こう。肉体の疲労恢復かいふくと共に、わずかながら希望が生れた。

 

ご都合主義の展開ですが、ここまで読み進めると、それで元気が出たのであればまあ良いのか、、、なんて思ってしまうのが不思議です。

 

はやくセリヌンティウスを助けてあげてほしい、正直メロスの事よりセリヌンティウスに情が移ってしまい(そもそも彼も頭大丈夫かと思ってしまいますが)、もうメロスの感情はどうでも良くなってきます。

 

そして、有名なフレーズが登場します。

 

私の命なぞは、問題ではない。死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ! メロス。

 

うーーーーーん。。。感情移入が難しいです。

 

急にかっこよくなるほぼ全裸のメロス

そのあとのメロスは、疾風の如く走り抜けます。それを形容するかのように、

 

路行く人を押しのけ、跳はねとばし、メロスは黒い風のように走った。野原で酒宴の、その宴席のまっただ中を駈け抜け、酒宴の人たちを仰天させ、犬を蹴けとばし、小川を飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早く走った。

 

大義があるとはいえ何の罪もない人や犬を蹴飛ばす必要があるのか、そのモラルを疑ってしまいますが、とにかく必死さは伝わります。

 

一心不乱に走るメロスは、ほとんど全裸体の状態で、呼吸も出来ず、吐血しながら走ります。

 

夕陽を受けた処刑場であるシラクスの市の塔楼が見えてきました。間に合うのかの瀬戸際です。そこへセリヌンティウスの弟子であるフィロストラトスがメロスを見つけ声を掛けます。

 

メロスは一刻を争う状況なので、走りながら、誰だ?と対応します。口から血を吐きながらほぼ全裸の状況でフィロストラトスと並走しながら話をする、想像しただけで不気味な光景です。

 

フィロストラトスはメロスへこう言います。

 

フ)「もう、駄目でございます。むだでございます。走るのは、やめて下さい。もう、あの方かたをお助けになることは出来ません。」

 

メ)「いや、まだ陽は沈まぬ。」

 

フ)「ちょうど今、あの方が死刑になるところです。ああ、あなたは遅かった。おうらみ申します。ほんの少し、もうちょっとでも、早かったなら!

 

メロスは2度寝坊してますからね。その寝坊を1度でも阻止できていれば、こうまで劇的な状況になる事も無く到着していたはずです。この事態を招いたのは最初から最後までメロスです。

 

そしてフィロストラトスは続けます、もう引き返しなさい、と。

 

「やめて下さい。走るのは、やめて下さい。いまはご自分のお命が大事です。あの方は、あなたを信じて居りました。刑場に引き出されても、平気でいました。王様が、さんざんあの方をからかっても、メロスは来ます、とだけ答え、強い信念を持ちつづけている様子でございました。」 

 

これもうタイトルは【耐えろセリヌンティウスでいいだろ、と思った瞬間でした。

 

メロスもこれを聞いて

 

「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。ついて来い! フィロストラトス。」

 

途中諦めたくせに、なんか偉そうです。走りながら殆ど全裸で血を吐きながらフィロストラトスを従え走り続けます。一瞬ドラクエを思い浮かべました。


なぜか改心する王様と納得しちゃうセリヌンティウスと市民

 

なんとか約束通りの時間に刑場についたメロスは叫びますが、処刑を待つ群衆に紛れ声が届きません。だれもメロスに気が付かない、と書いてありますが、メロスの周りの人間が気付いて、【ここにいるぞ!】的な事は言えるでしょ、、、と。

 

群衆を最後の力でかき分け、磔台に昇るメロス。そしてここが教科書でも書かれる感動?のシーンです。メロスはセリヌンティウスに許しを請い、1度諦めかけた事を詫び、殴れ、と請います。そもそも勝手に人質にした所ぐらいから詫びる必要があるのではと思いますが、、、セリヌンティウスはメロスの右頬を思いっきり殴ります。

 

そして、セリヌンティウスも、3日間の間で1度だけメロスを疑ってしまった、だから私を殴ってくれ、と言います。

 

メロスはその言葉を聞くと、腕に唸をつけてセリヌンティウスの頬を殴ります。

 

わたしの腹筋崩壊シーンその2です。いやいや、何力いっぱい唸をつけて殴ってんだよ、と。

 


「ありがとう、友よ。」

 


と二人は抱き合い大泣きします。もう一体なんだよこれ、、、っていう状態です。

 

そんな二人の友情に王様も感動し、【仲間に入れてくれ】とかこれまた良く分からない事を言い始めます。

 

極めつけには王様万歳!と殺りくの限りを尽くした王様を称える市民

 

王様が手を掛けた人々

 

王様の妹婿さま
御自身のお世嗣よつぎ
妹さま
妹さまの御子さま
皇后さま
賢臣のアレキスさま
市民六人(メロスが都に来た日)

 

こんな簡単に許していいの?と呆気にとられ、正直この話が伝えたいことは一体何だったのか、わからなくなってしまった瞬間でした。

 

メロスは単純とか文中で言われていますが、登場人物の中で単純じゃなかったのは半日以上も頑なに結婚式の日取の変更を拒んだ花婿ぐらいであって、あとはみんな単純そのものです。

 

そして結びには、ほぼ全裸のメロスの為に、一人の少女がマントを着せてくれます。その光景をみたセリヌンティウスはこう言います

 

「メロス、君は、まっぱだかじゃないか。早くそのマントを着るがいい。この可愛い娘さんは、メロスの裸体を、皆に見られるのが、たまらなく口惜しいのだ。」

 

勇者は、ひどく赤面した。なんじゃそりゃ。

 

出典:青空文庫

https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1567_14913.html

 

 

 

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