グロービスの講座ってどうなの?評価Aだった受講生の感想【GLOBIS クリティカルシンキング】
皆様こんにちは。
以前、社外研修を行っている事をブログで触れ、アウトプットの為に語りました。
意外に反響があり、当時びっくりしました。関連する記事は以下の通りです。
また、優れたサッカー選手とは?の下り書いてませんでしたので、下記記事で書きました。
約3か月間全6回の講義でしたが、新幹線であくせく通い続け、無事修了する事が出来ました。送り出して頂いた役員には
受けるからには会社の看板背負って、全員ボッコボコにしてきますよ!!
なんて大口叩いて親指立てて威勢よく出兵してきましたが、当然、私みたいな小物がボッコボコにできるわけもなく、各業界の強者にボッコボコにされてボッコボッコな3カ月間を終えました。
えっ!?一体どんな研修を受けたかって!?(聞いていない)
国内最大MBAスクールを展開するグロービス経営大学院大学の単科科目
クリティカルシンキングを学びました! gms.globis.co.jp
ブログタイトルで全てがネタバレ済みです。身バレが怖いですはい。
講義の内容等を紹介する事はNGなので、あくまでその雰囲気と何を学べるのか?得られるのか?注意点等を主観的につらつらと書き綴っていきたいと思います。
因みに個人的には評判通り、受講して良かった、役に立つ、と思いましたし、他の単科を学びたいと思わせる魅力がありました。
ネットで検索しても経験談的な物があまり見られないので参考になれば幸いです。
雰囲気はどうなの?
30数人程度のクラスで、年齢層は20代中盤から40代くらいでしょうか。中には大手企業の部長クラスの方もいたと思います。名刺交換&記憶力に難有りのブログ主には名前を覚えることが大変でした。。
皆様学ぶことにポジティブで、基本的に【何かを持ち帰ろう】という積極的な意識の元学びに来ているので、和を乱す方や、勉強が不十分で足を引っ張る方もいませんでした。
年齢性別も関係なく、基本敬語で、フラットな間柄で各々の発言についてしっかり耳を傾けてコミュニケーションされていました。
クラスの雰囲気が良かったので、大いに議論ができ、素直な気持ちで学ぶことが出来ました。グループワークも多々ありますが、ファシリテートが上手な方にむむむっ!できる人がいた!と感心&消沈することも多かったです。
皆様にヒヤリングすると、会社の教育カリキュラムの一環で自薦他薦で選ばれて来られてる方が殆どだったと思います。
何を学べるのか?
・問題解決の手法、提案説得するための論理的な思考のプロセス
・相手を説得できるコミュニケーションとは何か?
大きく分けると2つあります。問題解決を行う事、議論や説得とは時にそれっぽい事を言って、トーク力任せに論破すること、に近いものであると個人的には思っていましたが、クリティカルシンキングは
「コミュニケーションは受け手(相手)が決める」
という考え方に基づいています。力業、論破する、ではなく相手の立場で考えて、説得力の増す論理方法でコミュニケーションしましょう、というのが前提です。皆様が常日頃無意識に行っている事だと思います。
例えば貴方が作った企画書を部下に伝えるのと、上司に伝えるのとでは伝え方もその内容も異なると思います。また、お得意様によっても同じ製品/サービスでも求める物が異なる事を理解し、痒いところに手が届く、そんな営業販促活動を行う事を心掛けていると思います。
それは相手の立場や背景、前提条件を無意識のうちに推し量って思考しているに他なりません。
なぜそうなるのか?どうすれば説得力が増し相手の心に響くのか?思考のプロセスやその手法を論理的に学びます。
基本的に、小難しい話はなく、社会人であれば理解に難くないのですが、それを意識して実践できているのか?と言われると出来ていない方が殆どだと思います。特に組織を纏める管理職や上層部のビジネスパーソンは学ぶべきではないかな、と感じました。
何を得られるのか?
・業界職種を越えた繋がり (コネクション)
・課題を解決する力
解決しなければならない課題/問題を見つだせること。またハイライトした問題に対し、論じるべき情報を集め、論理的に分析し、解決案を見つけ出すこと。そしてそれを上層部を説得し実行へ移せる提案力を持つ事、この問題提起から解決までの一連の流れについて、叩きこまれます。
AIに仕事が奪われる、終身雇用制度の変化、少子高齢化社会、働き方改革、等々働き方やその質が変わってきた昨今、価値のあるビジネスパーソンとは、他者との違いを見出せる、という点がその要素のひとつになってくると思います。課題を解決する力は、その違いを生み出せる武器の一つになると思います。
・論理的思考能力
読んで字のごとく。自身の価値観や、尺度、思い込みを用いて問題に対する解決アプローチを探るのではなく、「論じなければならないこと」をブレずに分析していく能力が養えます。
・学ぶことの重要性を再認識すること
とくに社会人の方はどれだけ時間/お金を学びに費やせていますか?
日々の仕事や趣味、家族サービスに時間を割き、学ぶ時間というのは学生時代に比べて減ってしまった、という方は少なくないと思います。少なくとも私個人は気になる書籍を読むくらいで、学ぶ時間は大幅に減りました。
全6回、3カ月間の期間中、講義の時間を除き予習復習、アサインメント/レポート作成、自学習に費やした時間はゆうに150時間は越えると思います。1日平均1時間強は学びの場を得ていたという事になります。
この1時間強を多いか少ないか捉えるのは個人差はあると思いますが、24時間という限られた中、食事、通勤、仕事、入浴、家族団欒、趣味、睡眠に時間を割くと、、1日に使える時間は正味数時間もないのでは、と思います。その限られた時間の中で1時間強学ぶことを3カ月間続けられた事は、個人的には自身のライフスタイルを今一度見つめなおす刺激になりましたし、時間の使い方に対し、優先順位を決め、時間の棚卸をする良い機会になりました。
・思考の体力を養う
上述しましたが、講義に費やす時間はかなりの物です。特にレポート作成では40~50時間以上は費やしたと思います。そうなってくると、論理的な思考能力云々「考える事に疲弊する」状態に陥ります。もう結構考えたし、この辺でいいかなぁ、と思ってしまうわけです。そこで諦めてしまうと、その人の思考はそれでおしまいになってしまいます。
根気強さは、一朝一夕で身に付くものではなく、故に身に付けることができればストロングポイントになると言えます。
ご存知の通り、ビジネスには答えが無い問題が数多くあり、それを解決していくことを繰り返していきます。その出口の見えない数多の問題にまず気づくこと、そしてその問題の本質を見出すこと、分析して情報を集め、解決策を見出すこと、その解決策を相手の立場に合わせた論法で上司や役員を相手に説得することが必要となってきます。
万全と思ったアプローチでも説得できなかった、じゃあ別のアプローチで考えなおし、トライしよう!こういった前向きな粘り強さがあらゆる場面必要になってきます。
ビジネスフレームワークやスキルを駆使し、論理的な思考のセンスを磨くと共に、思考しつづけること、思考の体力を養うためのきっかけ/必要性をこの講座で学ぶことができます。
受講するにあたっての注意点
・かなりの勉強量(時間)を要求される。
上述した通りですが、DAY3- DAY4の間に提出が必要なレポートだけでも平均20時間程度は作成費やす、と講師の方が仰っていました。中には、有給休暇を取得してレポート作成に励む受講生の方もいらっしゃいました。
3カ月間、予習と復習、そして宿題(アサインメント)と結構な時間を奪われるので、会社やご家族からの理解が得られることは必須と言えるかもしれません。
・結局は受講する人のやる気次第で得られる物は変わってくる。
受講する方は主に上述の通り、会社から選抜されたり教育カリキュラムの一部として受講されている方が多いと思います。
望んで学ぶのか、指示されて学ぶのとではモチベーションは変わってくると思います。まずは、この講座は自身にとってプラスになる、と前向きに思って受講する事をお勧めします。
・グロービス クリティカルシンキングは考える動機ときっかけを与えるだけ。どう解釈し動き出すかは自分次第。
自身の思考の中にクリティカルシンキングという新しい入れ物が作られただけで、その入れ物を(どう)使うかは自分次第だと思います。
グロービスに限らず、そもそも数多あるセミナーや、書籍、人とのコミュニケーション全てにおいて、【情報】というものはあくまで媒体であって、それをどう捉え/考え、腹落ちさせモチベートするかは本人次第なわけだと思うのです。
全米が泣いた、と称された映画をみて泣くかどうかは人次第ですし、野球の教本を読んだだけでホームランを量産できるわけがありません。
自身の中にある思考のフィルターを通し、得た情報をポジティブに捉え、続けていく気持ちでクラスを受講すれば、学んだことはきっとビジネスパーソンとして武器になる、受講してそう思いました。
クリティカルシンキングの講座で学んだだけでは実務に活かすことは中々難しいと思います。年月をかけて自分の武器にしていく必要があります。
さいごに
このブログをしたためている間に評価の返却を受けました。相対評価ということで、平凡な成績だろうなぁと思っていましたが、予想に反し上位層に入るA評価を頂く事ができました。ボッコボコにはされましたが、会社のメンツを守れたので結果オーライでした。
但し、評価は評価。学んだことを実践レベルで使いこなせるよう努力したいと思っています。
グロービスのクリティカルシンキング、面白かったです。所謂、意識高い系の集合体のような世界で、陰キャの私には眩しくてしかたなかったですが。。
自費で受講するのは中々難しいとは思いますが、勤め先の企業が教育の一環で受講するのであれば逃す手はない絶好のチャンスかと思います。ぜひ参加する事をお勧めします。