投資知識ゼロからの5万円株式投資

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株式併合て何?株取引初心者語る【メリット/デメリット】

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皆様こんにちは。お元気ですか。

 

前回久しぶりに株取引についてブログ更新しましたが、その中で少し触れた株式併合について株取引初心者が色々と書き綴ってみたいと思います。

 

何分初心者のアウトプット用の記事の為、情報に不足があれば修正加筆を行っていきます。

 

 

 

 

 

株式併合とはなに?

 

読んで字のごとく、複数の株を1株に併合する事です。併合の割合は様々です。

 

株式を併合するということは、時にステークホルダーである株主の利益に影響を及ぼす為、株主総会の決議により株主の同意を得なければ施行することはできません。実例を見てみます。

 

下記赤枠内

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松井証券HPより

・7638 NEW ART HOLDINGS
ブログ主が長期保有している銘柄です。
2019/9/26の大引け後(15時迄)、所有している株が20分の1になる、という意味です。

 

9/26権利確定日までに 例えば1,200株を保有していた場合、併合比率は20:1なので、

 

1,200株÷20= 60 つまり保有株は60株になるというわけです。

 

株式併合を行うと、株価は翌日(権利落ち日)にその併合比率に合わせて修正されます。

 

上記7638 NEW ART HOLDINGS 9/26確定日の終値が1株43円の場合、

 

43円×20(併合割合)=860円 1株860円まで理論値上あがります。

 

一方で、パズドラで有名な

・3765 ガンホー・オンライン・エンターテイメント

 

2019/6/25の大引け後、所有している株が10分の1になり株価は10倍になる、という意味です。

 

9/26権利確定日までに 1,200株を保有していた場合。併合比率は10:1なので、

 

1,200株÷10=120 保有株は120株になります。


権利落ち日以降の理論値株価は10倍になります。

 

両銘柄も併合割合は異なりますが、保有株数が併合により減った分、株価が併合割合分上がるので保有資産に変動はありません。

 

 

株式併合によるメリットとデメリット

 

株を併合するという事は何らかの意図がある事は想像に難くないと思いますが、得られるメリットとデメリットいついて考えたいと思います。

 

メリット

 

・企業のイメージアップ=株価の上昇が期待できる、新たな投資家の目に留まるようなる。

 

株式併合を行う企業は主に低位株と呼ばれる1株あたりの株価がそれほど高くない銘柄が併合を行う事が多いです。

 

ボロ株・低位株=業績も宜しくない、最低購入価格が低い為少額投資家の数も多い、仕手の介入もある、そんな危なっかしい銘柄初めから投資の対象外、という投資家も少なくは無いと思います。10万円投資家のブログ主でも正直関わりたくないです(おい)。

 

企業側が期待する株価まで上昇させることによって、ボロ株・低位株のイメージを改善させることが株式併合に期待されます。

 

株価が上昇する事で、新たな需要を生み、株価の上昇に繋がる可能性もあります。

 

しかし、いくら上昇したところで、企業のファンダメンタルズが株価と吊り合っていない、その株価で買いたい、と思われる企業で無ければ併合後、併合前の株価に向かって値を下げていくことも往々にしてあります。

 

中には、資金調達の為、併合と下落を繰り返す、投資家を裏切るようなボロ株企業もあり、株式併合=ネガティブ、と捉えられるケースもあります。メリットと書きましたが、デメリットが介在しているような形と言えるかもしれません。

 

・1円抜き等、ギャンブル/投機感覚で売買をしている投資家層を切り捨てる事で、マネーゲーム的な要素が薄れ、適正な株価まで上昇する可能性がある。

 

1株数十円の所謂ボロ株なんかは、上述の通り、投資家からのイメージは良いとは言い難く、スキャルピング、短期売買を行うギャンブル/投機的な感覚での取引が横行しています。そんな不健全なマーケットで株価を上昇させていくことは難しいと思われます。

 

実際併合を行う企業も併合を行う目的として以下のようにコメントしています。

 

1. 併合の目的
当社の株価は、1円当たりの株価変動率が相対的に大きく、投機的対象として株価の乱高下が生じやすい状況であるため、一般投資家の皆様への影響が大きくなっております。また、東京証券取引所では望ましい投資単位として5万円以上50万円未満という水準を明示しており、当社の株価はこの水準を下回っております。このような理由から、20株を1株に株式併合することにより当社株式の投資単位を適切な水準に調整することを目的としております。

 

www.nikkei.com

 

株式併合を行い最低購入価格を引き上げる事で、そうした投資家をふるいにかける事ができ、マーケットの健全化が図れ、株価の上昇が期待できます。

 

例)併合前1株40円だった銘柄が10:1で併合を行った結果1株400円に株価が上昇した(売買単元は100株とする)。

 

1株40円を1万株購入の場合・・・40万円必要
1株400円を1万株購入の場合・・・400万円必要

 

単純な計算ですが、40万円と400万円では投資家の購入層/質も変わってくるのではないでしょうか。

 

しかし、これも結局併合を行う企業次第ということで、身の丈に合わない株価まで上昇したところで、値を下げてしまう事は必至です。


・発行株式数が減少し、株価の変動が活発になる。

 

ボロ株は発行株式数が異常に多いです。発行株式数が多いという事は、1株に対する価値も低くなっていきます。そうすると株価の変動が少なく、上がるべきタイミングで株価が上振れさせる事が難しくなります。

 

例えとして適切ではないかもしれませんが、プレミアがつく製品は流通が少ないその希少性と高い需要とが相まって、その価値を高めている事は周知の通りかと思いますが、株も当然ながら発行している株式数が少なく、かつその銘柄を買いたいと思う投資家との需要が高まれば1株の価値も上がります。PERやPBRがその指標と言えるかもしれません。PER/PBRでその企業の株価が適正価格なのか見極めている方も多いと思います。

 

発行済み株式数を併合し、発行数を少なくすることで1株あたりの価値を高める事に株式併合は狙いがあります。

 

既にホルダーである投資家にしてみれば、1株あたりの価値が上がり、市場が活発になることはメリットと言えるかもしれません。

 

・新株が発行しやすくなる。


これは企業側のメリットです。併合によって、発行済み株式数を絞っておきながら、新株を発行するなんてどういゆことよ、という感じですが、上述した通り、資金調達の為に新たな株を発行することは企業側にとってメリットになります。


・株主の分母を減らすことで企業側のコストを削減させることができる。

 

単元株を保有すれば株式になり、配当金を得る(あれば)、議決権を持ち株主総会に出席する等権利を有します。

 

ボロ株はぶっとんでるので、安ければ600円(1株6円)で株主になることができます。とりあえず買ってみるか、なんて感覚でいくと株主を多く抱えてしまいます。結果、企業側も株主総会/優待の送付費用等の管理費コスト増に繋がります。

 

株式併合を行うことで、少数保有の株主を振り落とす(単元未満株保有では株主にはなれない)ことで、株主の数が減り、コストの削減を行う事ができます。加えて、併合を行う事で、保有率の高い株主の影響力を弱めたい、という思惑もあるそうです。これは企業側のメリットと言えます。

 

デメリット

 

保有株数によっては併合後、単元未満株になってしまい様々な弊害が生じる。


これは投資家にとって忌々しき問題で、併合によって100株以下、所謂単元未満株のホルダーになってしまうと


 a. 株主でなくなる。権利も得られない。
 b. 買い増しができない(証券会社による)。
 c. 買い増しができない場合、買取請求を行い売却を行わなければならない。
 d. 売却日の指定も出来なければ、手数料も掛かる

 

等々良い事無いと思います。
 
上述したNEW ART HOLDINGSとガンホーのケースの通り、併合比率や保有株数によっては単元未満株化してしまう可能性もあるので、注意が必要です。

 

私事ですが、7638 NEW ART HOLDINGSは20:1での併合だったので、最低でも2,000株保有しなければ100株に満たない、単元未満株のホルダーになってしまうので、権利日迄に1,000株を追加保有した経緯があります。

 

初心者の方は保有している株が併合する予定があるのかIRニュースをチェックする事をお勧めします。併合する株を知るには

 

  1. 個別の銘柄のHPでIR情報をチェックする。
  2. 証券会社アプリやHPで確認する
  3. Yahoo!ファイナンス等の掲示板での情報交換

等々、、特に証券会社HP等では今後株式併合/分割する銘柄を一覧として案内しています。

 

松井証券のHP

ca.image.jp

 

また別枠で書きたいと思いますが、株式併合とは逆に株式分割もあり、株式分割を行う銘柄は株価が上がりやすいので、保有株以外でもチェックはすれば有益な情報となるかもしれません。


・最低購入金額が上がってしまう。


ボロ株であれば5万円でも1,000株単位で保有する事も出来ますが、併合により、数百円数千円単位の株価になってしまうと、少額投資家で有れば買い足しは困難になりますし、新規保有も敷居が高くなってしまいます。敷居を高くすることで、投資家層を絞りマネーゲーム化を防ぐというメリットもあるのですが。。

 

まとめ

 

 ・株式併合によって保有株数は減るが株価は上昇する為保有資産に変動はない。

 

・株価の上昇により、イメージアップに繋がり市場が活性化する可能性がある。

 

・株式併合がプラスになるかはその企業のファンダメンタルズと適正株価か次第。

 

・株式併合によって単元未満株になると株主でなくなってしまう&売却が面倒。権利日までに買い足す等、注意が必要。

 

 

次回は株式分割について書こうと思います。

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